バックアップ
クラスター詳細ページの「バックアップ」タブでは、永続ボリューム(PV) と 仮想マシン(VM) のバックアップを作成・スケジュール・管理できます。
関連: Kubernetes
タブ構成
「バックアップ」タブは 2 つの対象に分かれています。
| メインタブ | 対象 |
|---|---|
| PVボリューム | PVC(永続ボリューム要求)単位のデータバックアップ |
| 仮想マシン | VM 単位のバックアップ |
各対象はさらに「バックアップ」(実行済み一覧・手動作成)と「スケジュール」(定期実行)に分かれます。
お支払い: PV バックアップの利用にはお支払い方法の登録が必要です。未登録の場合は登録を促すメッセージが表示されます。
PV バックアップ
PVC 内のデータを、Kubo が管理するオブジェクトストレージ(S3 互換)へ保存します。
手動バックアップ
- 「バックアップ」タブ →「PVボリューム」→「バックアップ」を開く
- 「バックアップ作成」から対象の PVC / ネームスペースを選択して実行
- 一覧に状態(実行中 / 完了 / 失敗)とサイズが表示されます。失敗した場合はステータスにカーソルを合わせるとエラー内容を確認できます(「バックグラウンドジョブ」画面の失敗理由にも記録されます)
一覧の項目: PVC名 / ネームスペース / 状態 / サイズ / 開始 / 完了。
復元・削除
- 復元: 対象のバックアップから、その時点のデータへ戻せます。
- 削除: 不要なバックアップを削除できます。
スケジュール(定期バックアップ)
「スケジュール」で PVC を定期的に自動バックアップできます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| cron | 実行間隔(プリセット、またはカスタム cron 式) |
| 保持数 | 保持する世代数。超過した古いバックアップは自動削除されます |
| 有効 | スケジュールの ON / OFF |
| 次回 / 前回実行 | 次回予定・前回実行の時刻 |
cron プリセット: 毎日午前2時 / 6時間ごと / 12時間ごと / 月・木 午前3時 / 週1回(日曜深夜)/ カスタム。
バックグラウンド実行: 手動バックアップとスケジュール実行はバックグラウンドジョブとして処理され、「バックグラウンドジョブ」画面で進捗・結果を確認できます。
VM バックアップ
仮想マシン単位のバックアップです。「バックアップ」タブの「仮想マシン」、または仮想マシンタブの VM 詳細パネルから作成・管理できます。
バックアップの作成
- クラスター詳細ページの「仮想マシン」タブを開く
- VM をクリックして右側の VM 詳細パネルを開く
- 「Backups」セクションの「Manage」ボタンをクリック
- 「バックアップ作成」ボタンをクリック
バックアップ設定項目
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ストレージ | バックアップの保存先。バックアップ対応のストレージのみ選択可能です |
| 圧縮 | バックアップファイルの圧縮方式を選択します |
| バックアップモード | VM の停止方法を選択します |
| メモ | バックアップの説明メモ(任意) |
| バックアップ完了を待つ | ON の場合、完了まで待機して結果を表示します |
注意: ストレージの選択肢にはバックアップコンテンツタイプが有効なストレージのみ表示されます。
localストレージはバックアップに対応していない場合があります。
ストレージの種類
| ストレージ | 説明 |
|---|---|
| cephfs | 分散ストレージ。複数ノードにデータが分散され、冗長性が高い(推奨) |
デフォルトのストレージは
cephfsです。管理者用のテンプレート / ステージング ストレージ(例:backup_tpl)はユーザー画面には表示されません。
圧縮方式
| 方式 | 速度 | 圧縮率 | 推奨 |
|---|---|---|---|
| ZSTD | 高速 | 高い | 推奨(デフォルト) |
| LZO | 最速 | 低め | 速度重視の場合 |
| GZIP | 遅い | 高い | 互換性重視の場合 |
| なし | - | - | 圧縮不要の場合 |
バックアップモード
| モード | ダウンタイム | 整合性 | 用途 |
|---|---|---|---|
| Snapshot | なし | ファイルシステムレベル | 本番環境の通常バックアップ(推奨) |
| Suspend | 数秒〜数十秒 | メモリ含む | より確実な整合性が必要な場合 |
| Stop | VM 停止中 | 完全 | メンテナンス時 |
推奨: 通常は Snapshot モードを使用してください。VM を停止せずにバックアップが取得でき、サービスへの影響がありません。
定期バックアップ(スケジュール)
バックアップ作成時に「定期バックアップを設定」を ON にするか、バックアップ管理のスケジュールタブから設定できます。設定した時間に自動的にバックアップが実行されます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 頻度 | 毎日、1日2回、毎週 |
| 時間 | バックアップを実行する時間(0:00〜23:00)。UTC で設定されます |
| 曜日 | 毎週の場合に実行する曜日 |
| 保持ポリシー | バックアップの保持期間 |
時間について: スケジュールの時間は UTC で設定されます(JST ではありません)。例: JST 9:00 に実行したい場合は 0:00(UTC)を指定します。
保持ポリシー
| ポリシー | 説明 |
|---|---|
| Daily (7日) | 過去7日分の日次バックアップを保持(デフォルト) |
| Weekly (4週) | 過去4週分の週次バックアップを保持 |
| Monthly (12ヶ月) | 過去12ヶ月分の月次バックアップを保持 |
| Enterprise | 7日分 + 4週分 + 12ヶ月分を組み合わせて保持 |
旧来の「Continuous(すべて保持)」は、ストレージ容量を予期せず消費するリスクがあるため UI から削除されました。既存スケジュールで Continuous が設定されている場合、編集ダイアログを開くと Daily (7日) がプリセレクトされます。意図せず保存すると保持期間が短くなるためご注意ください。
バックアップ管理
VM 詳細パネルの「Manage」ボタンからバックアップ管理ダイアログを開けます。
- バックアップファイルタブ: 一覧表示(ファイル名 / 日時 / サイズ / ストレージ)、削除(成功したバックアップのみ)、新規作成
- スケジュールタブ: 現在のスケジュール確認(cron 式 / ストレージ / 保持ポリシー / モード / 圧縮)、編集、削除
注意: 失敗したバックアップ(Failed)はファイルが存在しないため、削除ボタンは表示されません。
注意事項
- バックアップファイルの削除は取り消せません
- 大容量の VM のバックアップには時間がかかる場合があります
- 「バックアップ完了を待つ」を OFF にすると、バックグラウンドで実行されます
- Stop モードを使用すると VM が一時的に停止するため、サービスに影響があります
- スケジュールの時間は UTC です(JST = UTC + 9 時間。UTC 0:00 = JST 9:00)